会員の方へ
センターでは、職群班活動の一環として、
就業に役立つ技能を身に付けていただくことを目的とした講習会を開催しています。
当センターの2階で刃物砥ぎ講習会を実施しました。
会員の水野さんが講師となり、最近新規に入会された会員さんを対象に「就業体験」という形で行われました。
分かりやすい内容で大変役に立ったと皆さんに好評でした。
センターでは「刃物研ぎ」を事業化したところですので、就業会員さんが増えていくことを期待しています。
実際にあった事故について、当事者から伺った体験談を紹介いたします。
①刈払機による配線切断事故(70代男性)
「作業した場所は、範囲自体は広いが、周囲に障害物が無いため作業はしやすい現場でした。切断してしまった配線があった箇所は草が高く(50㎝程)生えていて、配線があるとは全く気づきませんでした。広くて障害物がない分、いつもより大胆に作業を行ってしまったのかもしれません。一軒家の庭であればもっと注意深く作業をしていたと思います。この件があってからは、(いつも一緒に作業を行う)グループの中でも事故防止に対する意識が高まりました。一見、障害物などが無いように見える現場だったとしても、今回のように配線や境界杭等が草に隠れている可能性もある。刈払機という器具を使う以上『事故を起こすかもしれない』という自覚をもち、どのような現場でも注意深く作業を行うようにしたいです」
②熱中症 (70代女性)
「前日、本を読みすぎてしまい、少し寝不足でしたが、特別体調が悪いということはなくいつも通り出勤しました。時期的に暑い日が続いており、その日もとても暑く、朝から30℃を超えるような気温でした。また、私の仕事であるマンション周囲の清掃は、各家庭で使用されている複数の室外機周辺も含まれており、そこからの熱気が余計に気温を高めているような状況でした。水分を取ったり冷やしタオルを首に巻いたりなど、私なりに暑さ対策を講じていましたが、作業をして1時間ほどしてから汗が止まらなくなりました。次第に心臓が苦しくなり、呼吸がしづらくなってきたので少し休もうと、室内に移動している途中、立っていられなくなり、倒れるように横になってしまいました。
その後、心配して声をかけてくれた方に救急車をお願いし、病院で熱中症と診断されました。それからは少しでも“体がおかしい”と異変を感じたらお仕事の途中でも早めに休むようにしています」
※熱中症レベルは1~4まであり、セルフチェックしたところ、この方のレベルは2だったそうです。